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自分の文体
文を書いていて、いつも面白いなーと思うことがある。
ある作家の著書を読んだ後に、自分が文を書くことになると
少なからず、その読んだ作家の文体や、表現の仕方が似てくる。

こんな経験誰にでもあるはず。
優柔不断な自分などは、特に影響受けやすい。

以前書いた文を読み返してみると、
その当時自分がどんな作家の本を読んでいたのか一目瞭然。
本棚からその作家の本を取り出し読んでみると、やはり。

好きになると、ある作家の著書をまとめて読むのも大きく影響している。
更にその作家さんが個性豊かな表現の方なら尚更。

今まで一番影響を受けたのは多分、山本夏彦氏だと思う。
たまらなく好き。繰り返し今でも読んでいる。

どんな文章か?
山本夏彦氏の書き表す内容は大変刺激的なものが多い。
世相をずばり斬る文章内容。
余計な贅肉を削ぎ落としたその文は、初めて読むと何が言いたいのか分からないかもしれない。

山本夏彦研究サイト「年を歴た鰐の棲処」に山本節の人気投票がある。
ざーーと上位をあげてみると・・・こんな感じ。

1 私たちはある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ
2 汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす
3 嫉妬は常に正義や良心の仮面をかぶって登場する
4 何用あって月世界へ......月はながめるものである
5 平和なときの平和論
6 できたものはできない昔に帰れない
7 人生は些事からなる
8 人みな飾って言う
9 ロバは旅に出ても馬になって帰らない
10 春秋に義戦なし
11 馬鹿は百人集まると百倍馬鹿になる
12 世はいかさま
13 できない相談「話しあい」
14 まじめなことをまじめくさって言うのはヤボである
14 言葉は電光のように通じるもの
16 戦争あるべし自然なら
16 浮世のことは笑うよりほかなし
16 自国の悪口を言う教科書なら、それは悪いに決まっている
19 どうしてそんなに謝るの

シェイプアップされた文体。
分かる人には分かるそうだ。
しびれる文体。
震えがくる。



こんな文章をまとめて読んだら、文体も自然と変わってしまうのも当然かもしれない。
刺激を受け、毎日のように読んでいれば、自分の文体も自ずとなびく。

中村明氏の著書悪文―裏返し文章読本
「悪文―裏返し文章読本」
にもこんな風に書かれている。
ある作家の文章を愛読していると、もののとらえ方の点でいつのまにか影響を受ける。知らず知らず似たような表現をとることもありそうだ。ずうっと昔に読んでなんとなく頭に残っていたものが、文章を書いているうちに無意識に出てしまうこともある。そんなふうに、気がつかないで自分の文章に取り入れてしまう場合はしかたがない。
最近一人の作家の著書をまとめて読む機会がなくなった。
すると、今のこの文体は??
この文体はweb上独特のもの。

ところが。。。
ふと、気がついた。
いつの間にか、webで書いている文体が、原稿用紙やレポート用紙に書く
実際の文章に「侵食」し始めていることに。。。

「・・・」「。。。」「!」「〜」なんて平気で書きそうになる。
こりゃいかん。
現実世界まで「悪文」になったら商売上がったり 気をつけないと
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トラックバックありがとうございます。
山本夏彦さんを好きとおっしゃる方に出会えて
とてもうれしいです。
「人生は些事からなる」とか、大好きな言葉です。
死んだ人と話すことは本を通してできること、
というのも山本夏彦さんが教えてくださったことなので
また読み返してみたいと思います。
bau | 2004/11/18 10:22
@bauさん
コメントありがとうございます。
山本夏彦さんがお亡くなりになった時は
今まで感じたことのないような
ショックを受けました。
毎週の写真コラムや新刊が出るのを
山本氏ほど楽しみにしていた人も他にいません。

また、読み返しています。
Tak管理人 | 2004/11/19 16:09
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TBありがとうございます。「学問」の「学」は「真似ぶ」ということ。先人のやることをまず真似る、そうするうちに疑問が出てくる、そして「問う」。真似びのない問いは、ただのわがままだそうです。大いに真似て学びたいと思います。
オリジナルと盗作 | SAISON de LYCEE(セゾン・ド・リセ) | 2004/12/12 21:30